犀ケ崖資料館の閉館案浮上

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家康ゆかり 犀ケ崖資料館の閉館案浮上 浜松  
(2013/11/19 14:25)

閉館計画が浮上した市犀ケ崖資料館=19日、浜松市中区鹿谷町


 浜松市中区に残る戦国時代の古戦場跡「犀ケ崖(さいががけ)」=県指定史跡=に隣接して市が設置している「犀ケ崖資料館」が来年3月で閉館する計画が浮上している。市が耐震強度不足を理由に閉館方針を関係者に示した。同館は、徳川家康の天下取りのルーツを伝え、毎年7月15日には市無形民俗文化財「遠州大念仏」の奉納が行われる施設。住民や大念仏の団体が市に代わって維持、管理するのは現実的に難しく、戸惑いが広がっている。
 市側が閉館計画を関係者に伝えたのは9月末。地元自治会の役員らでつくる「犀ケ崖愛護会」は、「先祖が大事にしてきた場所。口頭で閉館と立入禁止を告げられ、乱暴な話と思った」(愛護会幹部)と受け止めた。
 同資料館は十数年前に市が整備した「家康の散歩道」のスポットの一つで観光客や歴史ファンが訪ねて来る。子供の校外学習にも利用され、「再来年は家康公顕彰400年の節目も迎えるのに」と愛護会幹部は釈然としない思いを語る。
 遠州大念仏保存会は10月下旬に支部長会を開き、存続を各方面に働き掛けることを決めた。保存会には浜北区や磐田市など各地の大念仏65組が所属し、前身の「遠州大念仏団」が結成された83年前から本部を置いてきた。
 平野文彦事務局長は「犀ケ崖は大念仏発祥の地で7月の奉納は大きな意味がある」と話す。「ただ、保存会の運営自体、ボランティアが支えていて、施設管理はとてもできない」という。来年の奉納は可能と市から回答を得たが、「ゆるキャラ『出世大名家康くん』を売り出すのならば、もう少し大事にしてほしい」と話した。
 犀ケ崖資料館は元は家康公の負け戦で有名な三方原合戦(1573年)の死者の霊をまつった「宗円堂」というお堂だった。市は1983年に資料館として開館した。今年9月に閉館方針を地元に伝えた際、市側は「建物自体に文化財的な価値はない」とした上で「築年数が経過し、耐震補強してももたない。危険」と説明した。
 市観光交流課は静岡新聞社の取材に「閉館決定の話をしたつもりはない。選択肢の一つを示した」と答えた。関係者の意見を聴いて再度調整するという。
 市町村合併を経て多くの施設を保有した市は、機能が重複する施設の合理化を進めている。昨年策定した公共施設再配置計画で同資料館は「今後さらに検討」としていた。同館に限らず、統廃合や集約を決めた施設をめぐり、住民や関係者とどう合意形成していくかが課題になっている。

 浜松市犀ケ崖資料館 浜松城の北約1キロの中区鹿谷町にある木造平屋建ての建物。年間入場者数は約1万人。記録によると明治時代の廃仏毀釈(きしゃく)で取り壊され、1892〜93(明治25〜26)年ごろ地元有志が再建。1936(昭和11)年に遠州大念仏団や地元の浄財で改築され、82年に地元が宗円堂と敷地を市に寄付したという。遠州大念仏は三方原合戦で徳川軍の夜襲に遭い、犀ケ崖に沈んだ武田軍の霊を慰めるため始まったと伝わる
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