金的で鬼退治

カテゴリー │おとなの弓日/流派弓術の継承


『日本全国で厄払い』
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金的で鬼退治。
みんなでやりましょう‼️
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◎準備はこれだけ
▶金的(大きさはお任せします)
▶紙片に鬼と書き、金的の裏に貼ります
▶金的を落とす(射る・中てる)
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❶弓神事は、五穀豊穣、村中安全、無病息災を願う
❷弓・矢には、霊力がある
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❶弓神事
三河地方は古くから弓が盛んに行われてきた地域である。
弓神事は、神社を中心とする村の五穀豊穣、村中安全、無病息災を願う祭礼時に行われ、大きさ一寸八分の金的を射止めることでその厄難を取り除くことが目的とされている。
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❷『弓・矢は、それぞれ単独でも霊力があるとされる』
▶「破魔弓・破魔矢」
 破魔矢(はまや)は、お正月に初詣などの際に授与される「縁起を祝うための矢」のことをいいます。「破魔」という漢字が示すように、不幸や災いといった「魔」を破って、幸福に一年を過ごせますようにという願いや、破魔矢が「矢」の形状をしていることから、一年間の好機を射止められますように、といった願いの意味が込められています。
▶「鳴弦の儀(めいげんのぎ)」
鳴弦の儀は弓を使用した日本の儀礼のひとつ。弦打の儀(つるうちのぎ)とも呼ばれる。弓に矢をつがえずに弦(つる)を引き音を鳴らす事により気を祓う魔除けの儀礼。
魔気・邪気を祓う事を目的とする。
鳴弦の儀が始まったのは平安時代と言われる。元々は天皇家の誕生儀礼として始まり、次第に夜間の警鐘及び滝口武者の名対面の時、天皇の日常の入浴時(蔵人が担当する)、主の病気祓い、不吉な出来事が起こった際など幅広く行われるようになった。
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◆もう少し詳しく
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「弓神事 金的と奉納額」
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三河地方は古くから弓が盛んに行われてきた地域である。それは、永禄三年(1560年)三河地方を治めていた徳川家康が武士階級だけでなく一般庶民にも広く弓を奨励した文書「弓の事」を出したことに端を発するとも伝えられている。弓神事は神社を中心とする村の五穀豊穣、村中安全、無病息災を願う祭礼時に行われ金的を射止めることでその厄難を取り除くことが目的とされている。そのため金的とは、悪霊災いを象徴しており金的に矢が当たらないと厄が落ちないといった理由から祭りが始められないと言ったこともあったそうである。神事は、大きさ一寸八分の金的と呼ばれる金色の的を安土に埋め込み参加者が一本ずつ矢を放ち金的を射抜くものである。金的を射止めたものは本殿にて神主よりお祓いを受け「謹奉鵠中」と記された額を翌年奉納することとなる。この奉納額には、流派・師範名・奉納者氏名・住所等が、「謹奉鵠中」と言う文字とともに入れられ、神社の拝殿や舞台等に掲げられることが多い。一度の祭礼に一人しか掲げることのできない金的中の額を神社に奉納する事は、弓引きにとって名誉なことであり憧れでもあった。こうした弓の神事は、三河地方のみならず隣接する遠江・信濃・恵那地方にも影響を与えたと考えられる。また、弓の神事は地元の住民だけで行われるものではなく、奉納額の出身地を見ると尾張、美濃、信濃、遠江などの弓引きが神事に参加していたことがわかり、弓を介して実に広い地域と交流していたことを知ることができる。また、明治期から昭和初期にかけて弓を引く事は民衆の間にさらに広く普及し、嗜み・楽しみとして弓が盛んに行われるようになっていったことがわかる。こうした弓の神事は現在、金的奉納額からもその実態を知ることができる。『三河風土記 上』によると三河地域において現存する金的中奉納額の中で最も古いものは、岡崎市の六所神社に収められている永禄七年(1564年)のものである。他にも天文十五年(1546年)に奉納された額もあったといわれている。そのため十六世紀半ばには、三河地方の神社で弓神社が行われていたことが分かる。
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金的で鬼退治
金的と鬼と書いた紙片


金的で鬼退治
三河日置流雪荷派牛久保矢場の金的神事 (金的は一寸八分 桧葉三本を山成に立てる)


金的で鬼退治
金的は面頬(めんぽう)から覗く人の目の大きさ
因みに尺二は鎧胴の大きさです


金的で鬼退治
各矢場に立てられている金的の高札


金的で鬼退治
祭礼時、八幡棚に祀られ金的


金的で鬼退治
射止められた金的


金的で鬼退治
矢場に掲げられた奉納額
金的で鬼退治




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