師集 西郷隆盛

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『西郷隆盛』

 人間がその知恵を働かせるということは、国家や社会のためである。

だがそこには人間としての「道」がなければならない。

電信を設け、鉄道を敷き、蒸気仕掛けの機械を造る。

こういうことは、たしかに耳目を驚かせる。

しかし、なぜ電信や鉄道がなくてはならないのか、といった必要の根本を見極めておかなければ、いたずらに開発のための開発に追い込まわされることになる。

まして、みだりに外国の盛大を羨んで、利害損得を論じ、家屋の構造から玩具にいたるまで、いちいち外国の真似をして、贅沢の風潮を生じさせ、財産を浪費すれば、国力は疲弊してしまう。それのみならず、人の心も軽薄に流れ、結局は日本そのものが滅んでしまうだろう。






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