御室流華道 「杜若会」
御室流華道「杜若会」(男性のいけばな講座)
御室流華道教授・湖風斉裕心先生の企画による男性のいけばな講座。
本日は浜松市中区のK-tokuanにて。
:令和元年5月27日(月)
:私の花材 生花/ギボウシ(擬宝珠)
ギボウシは、真夏の日差しに負けず、白や紫色の花を咲かせる多年草です。その美しい花姿はアメリカでも人気で、特徴的な葉っぱ(カラーリーフ)をもつ植物として注目されています。
日本では、古くから観賞用の植物として栽培され、江戸時代から園芸品種が作られるように。江戸時代後期にドイツ人の博物学者シーボルトによって欧米に紹介され、世界中に広まっていきました。
ギボウシは、まっすぐ伸びた茎に涼しげな色の花をいくつもつけます。「落ち着き」「沈静」といった花言葉は、この花姿にちなんでつけられました。
「御室流」
世界遺産に登録されている日本の古都、京都洛西の名刹仁和寺という寺院に伝えられている華道(いけばな)の流派です。
古くは仁和寺創建当時(平安時代)より仏前に御供えする供華として、挿花の渕源を知ることができます。
中世にあっては世間の名匠、技芸練達者に称号(法橋、法眼、法印)を授与し、華道はじめ技術の発展に寄与してきました。
いけばな人(花道家)も勿論この例にもれず、近世になってはこの称号を授与された花道家が集まり御室流をささえることになり、今日の隆盛をみるにいたっています。
その流風は伝花といわれる古典花(生花)の技法を伝承すると共に、時代に調和する現代感覚あふれる盛花、投入花の花矩(挿花、いけ方)を探求し、更には既成概念にとらわれず自由ないけ花の表現への道をも開き、豊かな感性の涵養をめざし、次代にいけ花の美しさと、いけ花を求める心を継承していくことを目的とした流派が御室流です。
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